カラーの色持ちが悪いあなたへ
・気に入った色が保たない
・美容師さんの言うようにケアしても効果がない
・実際色持ちをよくする方法がよくわかってない
・頻繁にカラーをしたくないけど、せざるをえない
そんな状態に陥っていませんか?
カラーの色持ちをよくするには、守らなければいけないルールがあります。
今回はカラーの色持ちに関わる重要な3点について、詳しく書いていきます。
これが改善されない限り、カラーの色持ちがよくなることは無いでしょう、、、。
1、髪の明るさ
髪の明るさは、カラーの色持ちに直接的に影響します。
もともと、日本人のように、黒髪の人種の髪には、”メラニン”というものが多く存在しています。
このメラニンが、黒い色をもっているために、日本人の髪は黒いのです。
カラーをする時、特に明るくする時、少なからずこのメラニンを破壊します。
黒いメラニンを破壊することで髪を明るくすることが可能なのです。
そして、髪を明るくする、メラニンを破壊するのと同時に、”カラーポケット”なるものも同時に破壊しています。
カラーポケットとは?
実際にそのようなものは無いのですが、わかりやすいように、そう呼んでいます。
カラーの色素が髪の中に留まる部分です。
このポケットにたくさん色素が収まることで、色が保たれます。
しかし、明るくすればするほど、カラーポケットも同時に破壊してしまうため、せっかく入れた色素が留まれなくなってしまい、すぐに色が落ちてしまう、退色の原因になってしまうのです。
極端な例ですが、ブリーチに例えるとわかりやすいと思います。
ブリーチをすると金髪まで明るくなりますので、通常のカラーでは出来ないような発色が可能になります。
しかし、たくさんのメラニンを破壊している分、それだけカラーポケットもたくさん破壊していることになります。
この場合、色持ちはどうでしょうか。
1週間も保てばいい方ですよね。
早ければ3日程で退色してしまいます。
これではいくらカラーしてもキリがないですね。
ですので、基本的には、明るい髪ほど、髪のダメージに繋がり、色持ちも悪くなります。
2、キューティクルの状態
健康な髪は、キューティクルが毛髪をびっしりと覆い、外からの負担から髪を守ってくれています。
キューティクルがしっかりと閉じて入れば、外からの負担から髪を守り、内側から必要な栄養分や色素を外に出すことなく、健康な状態を保つことができます。
しかし、この状態では、外からカラーを入れることができません。
カラーというのは、このキューティクルを開いて、その隙間から色素を中に入れていくのです。
通常の美容室では、カラーをする時、キューティクルの状態はどうなっているでしょうか。
工程を確認して考えてみましょう。
- カラー剤を塗布してキューティクルを”開く”
- 薬剤を浸透させるため時間を置く
- 浸透を確認後シャンプーする
- 場合によってはトリートメント
- 乾かす
何か忘れてませんか?
そうです、開いたキューティクル、開きっぱなしなのです、、、。
これでは、シャンプーをする度、せっかく入れた色素が出ていってしまいます。
トリートメントしたから大丈夫と思われる方もいらっしゃるのですが、それは違います。
基本的に、美容室で行われるトリートメントは、皮膜型のトリートメントです。
皮膜型というのは、髪の表面を膜で覆ってしまうものです。
擬似キューティクルともいいます。
擬似キューティクルというくらいだから、外からの負担から守ってくれるし、膜が張られて手触りもいいし、ツヤツヤで、色素の流出も防いでくれて色持ちもよくなる!!!、、、訳ではありません。
外から張ったトリートメントは、時間が経てば剥がれます。
トリートメントでは根本的なカラーの色持ちにつながりません。
トリートメントはセロハンテープのようなものです。
紙とセロハンテープ。
テープを貼ったところで実際に紙がくっつく訳ではありません。
テープを剥がせば紙は破れたままです。
3、カラーの残留物
髪の明るさ、キューティクルの状態、あとひとつはなんでしょうか。
カラー剤の中には、“アルカリ”と”過酸化水素”いう成分が入っています。
この2つは髪の中に残ってしまうと、大きな負担になってしまうのです。
これがなかなか厄介で、ただシャンプーしただけではなかなか取り除くことはできません。
このアルカリと過酸化水素が髪の中に残ったままトリートメントをしてしまうと、コーティングのせいで容易には除去出来ずに、長い時間髪の中に残ってしまいます。
そうなると加速的に髪が傷み、髪が傷むことでカラーの退色に繋がってしまいます。
4、色持ちを良くするためには
ここまで読み進めていただいた方はお気付きではないでしょうか。
家で出来るホームケアのこと1つも書いてない、、、、。
ホームケアは別記事でお伝えいたしますが、カラーの色持ちを良くしたいのであれば、根本的にカラーの施術方法を変えなくてはいけません。
あなたがどんなに頑張っても、美容室でのカラーが適切でなければ、色持ちは良くならないのです。
では、美容室ではどのようにカラーをしてもらえば良いのでしょうか。
カラーのオーダーの仕方はどのようにすればよいのでしょうか。
色持ちが悪い理由の3つで解説した内容をもとに記述していきます。
髪の明るさ
髪を明るくすると、その後の発色が良くなる反面、色持ちが悪くなります。
まずは必要以上に髪を明るくしないこと。
具体的には8トーン程度が色持ちを考えると限度です。
また、今の明るさより明るくしないこと。
明るくなればなるほど色持ちは悪くなります。
ということは基本的にカラーはトーンダウンが良いということになります。
カラー剤は暗いものほど染料がたくさん入っていますので、その分色持ちも良いです。
キューティクル
キューティクルを開くことは、カラーをする上で必要不可欠ですが、開きっぱなしではいけない。
開いたキューティクルは可能な限り閉じる。
これに関しては美容室で行うものですので、なかなかお客様自身がどうこう出来るものではありません。
ですので、美容室を選ぶ。ということが大切です。
ヘアケアや髪質改善に力を入れている美容室が比較的しっかり施術されていることが多いです。
そのお店のヘアカタログやブログや特徴を見るとよいでしょう。
奇抜なカラーや発色の良いカラー、暗くても原色に近いカラーを多く載せているところは、この記事を読んでいる方とはコンセプトが全く異なるので注意してください。
ブラウン系のカラーや落ち着いた色味のカラー、リタッチカラー、が多いところは髪の毛を労わりながら、お薬や施術工程にもこだわっていることが多いです。
ブログの記載や考え方も読んで見ると、美容室選びの参考になります。
カラーの残留物
カラー後に不必要な成分をしっかり除去することが大切です。
アルカリ除去、過酸化水素除去、phコントロール。
これらは、カラーの色持ちを考えると最低限必要な工程になります。
こちらも基本的に美容室で行う工程になりますので、”キューティクル”で説明させて頂いたのと同様です。
まとめ
髪は明るくせずにトーンダウン、アルカリと過酸化水素を徹底的に取り除き、本来髪が安定する弱酸性に戻し、しっかりキューティクルを閉じる。
この工程がカラーの色持ちにはとても大切になります。
これを行うことで、カラーの色持ちは改善されます。
さらにカラー独特のニオイや、シャンプー後のキシミもなくなりま、ダメージも最小限に抑えることができます。
あなたに素敵なカラーライフを、、、。